2010年4月13日火曜日

高血圧 の 治療に消極的な理由

日本でも 高血圧症 の人口が増加していますが、
アメリカでは約7,300人(成人の3人に1人)が 高血圧症 で、
心血管系死亡のリスク因子第一位です。

American Heart Associationのデータによれば、
1996年には38,000件だった高血圧関連の死亡は、
2006年には56,000件に跳ね上がっています。

それにもかかわらず、アメリカでは、
高血圧症 のスクリーニングや投薬が積極的に行われていないそうです。


2月22日発行のInstitute of Medicine(IOM)の報告によれば、
米国の医師は 高血圧症 のスクリーニングおよび治療ガイドラインに
必ずしも従っていないようです。

医師がガイドラインに従わない理由はさまざまで、
決して医師にガイドラインに関する知識がないというわけではないようです。

たとえば、高齢者の場合、高血圧のコントロールに消極的になることが多いようです。

また、ガイドラインでは、薬を買うことができない未保険患者や、
共存疾患がある患者については指導されていません。

ガイドラインでは、定期的なスクリーニングと、
拡張期血圧が140 mmHgまたは収縮期血圧が90 mmHgを上回る場合、
治療を開始するよう規定しています。

IOM委員会のメンバーによれば、積極的なスクリーニングを行わなければ、
大多数のアメリカ人が 高血圧 の診断を受けなかったり、
治療されないことになるということです。

そのため、IOM委員会は、Centers for Disease Control and Preventionに
医師がなぜガイドラインに従わないのかより詳しい調査をし、
高血圧症 のスクリーニングおよび治療を改善する戦略を
作成するよう求めたそうです。

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