2010年4月17日土曜日

肥満手術 で 妊娠高血圧 リスクが低減

肥満手術 で 妊娠高血圧 リスクが低減
妊娠 前に 肥満症治療手術 を受けた肥満女性は、
手術を受けていない女性に比べ、
妊娠中に危険な 高血圧症 を発症するリスクが有意に低いことが
Johns Hopkinsの専門家による試験により明らかになったそうです。
米国では、妊娠女性の約7%が妊娠性高血圧になり、
一般に肥満女性のほうが罹患しやすいといわれています。

そこで、ジョンホプキンス大学のWendy L. Bennettさんらが、
肥満症治療手術 を受け、出産をした女性について、
Blue Cross Blue Shield保険記録(5年分)を調査しました。

同保険記録によれば、
肥満症治療手術 と出産経験のある女性は585名で、
そのうち、肥満症治療手術 の前に出産した女性は269名、
肥満症治療手術 の後に出産した女性は316名でした。

肥満症治療手術 の80%以上が、胃バイパス手術でした。

本調査の結果、妊娠前に 肥満症治療手術 を受けていた女性では、
子癇前症および子癇のリスクが80%低下し、
妊娠性高血圧のリスクは74%低下、
妊娠中の慢性高血圧は61%低下していたとのことでした。

Bennettさんによれば、すべての肥満女性が
肥満症治療手術 に適しているわけではなく、
また保険会社が必ずしも支払いに対応してくれる
わけではないとのことです。

また、本調査では、保険記録に出産後の胎児の状態が
記載されていなかったため、
肥満症治療手術 が胎児にどのような影響を与えたのかまでは
調査できなかったようです。

それでも、Bennett さんは、
肥満症治療手術 を保険会社がカバーすれば、
妊娠中の合併症を低減できる可能性があり、
妊娠前に手術を行えば、
合併症治療費を削減できる可能性があると結論づけています。

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