2010年7月22日木曜日

高血圧・2ケタ台の増収増益を達成―ノバルティス社

2ケタ台の増収増益を達成―ノバルティス社


 スイスのノバルティス社はこのほど、今年第2四半期(4-6月)決算を発表した。全世界での売上高は前年同期比11%増の117億ドル、純利益は19%増の24億ドルだった。新薬部門の売上高は8%増の77億ドルで、このうち日本では2009年から市場に投入した9製品が寄与し、8%増(現地通貨ベース)の9億ドルだった。


 最主力品の高血圧症治療薬ディオバンは、米国でメルク社の同じアンジオテンシン2受容体拮抗薬(ARB)のCozaar(日本での販売名はニューロタン)にジェネリックが参入したり、日本でARB市場の成長率が鈍化する中で、1%増の16億ドルと横ばいを維持した。
 また、日本でエクアの販売名で4月に発売した2型糖尿病治療薬(DPP-4阻害薬)Galvusは131%増の9000万ドルとなり、特にスペインやギリシャ、ドイツ、ポルトガル、フランス、韓国、インドで好調だったとしている。

 がん領域は11%増の25億ドル。慢性骨髄性白血病・消化管間質腫瘍治療薬のグリベックが9%増の11億ドルと堅調に推移したほか、日本で4月に発売した腎細胞がん治療薬アフィニトールは5500万ドルと5倍の伸びを示した。

 今年上半期(1-6月)の業績は、売上高238億ドル(18%増)、純利益54億ドル(34%増)。新薬部門の売上高は150億ドル(10%増)だった。

0 件のコメント:

コメントを投稿